「『私は素晴らしい』と言い続けた結果、現実が崩壊した話」
(副題:自己肯定感を履き違えたスピリチュアルの落とし穴)
① なぜこの話を書くのか

数年前の私は、毎日のように鏡の前で自分に言い聞かせていました。「私は素晴らしい」「私は愛されている」。スピリチュアルの本やセミナーで学んだ言葉を、まるで呪文のように繰り返す日々。それは、自己肯定感を高めるための正しい方法だと信じていました。確かに最初は、心が軽くなり、自信が湧いてくるような気がしたんです。でも、時間が経つにつれて、現実は少しずつおかしくなっていきました。
人間関係がぎくしゃくし始め、友人からの誘いが減っていきました。仕事では、チームの意見を聞かずに自分のアイデアを押し通そうとして、失敗を繰り返すようになりました。そして、何より孤独感が募っていったんです。「おかしいな、これで本当に正しいのか?」と思い始めた瞬間、すべてが崩れ落ちる予感がしました。この記事では、そんな私の体験を振り返りながら、自己肯定感の落とし穴についてお話しします。もしかしたら、あなたも似たような経験があるかもしれませんね。

あの頃の私は、ポジティブな言葉で自分を包み込んでいたけど、それが逆に現実を遠ざけていたんだよね。
② 当時やっていた「自己肯定感スピ」の中身
当時の私は、自己肯定感を高めるためのスピリチュアルな実践にどっぷり浸かっていました。毎朝起きたら、ノートにポジティブなアファメーションを書くのがルーチン。具体的には、こんな言葉を繰り返していました。
- 「私は素晴らしい存在だ」
- 「私は常に正しい選択をしている」
- 「私は愛と豊かさに囲まれている」
ネガティブな感情が湧いてきたら、すぐに否定。例えば、仕事でミスをして落ち込んだら、「これは私の波動が低いから起きているだけ。気にしない」と自分に言い聞かせるんです。嫌な現実、例えば友人からの批判的な意見も、「それはその人の課題だ。私とは関係ない」と片付けていました。もっと極端な時は、「レベルが違うから理解できないだけ」とさえ思っていました。
これらの実践は、スピリチュアル界隈ではよく聞く「あるある」ですよね。引き寄せの法則や波動の理論に基づいて、自分を高めるためのツールとして推奨されるものです。でも、私の場合、これが徐々に自分を孤立させる方向に働いてしまったんです。
③ 現実が崩壊し始めたサイン
最初は気づきにくかったですが、徐々に現実が崩壊し始めるサインが出てきました。以前はスムーズだった人間関係が、突然ギクシャクし始めたんです。例えば、友人から「最近ちょっと変わったよね」と言われることが増え、アドバイスを聞くとイライラするようになりました。自分の中で「私は正しい」という前提が強くなりすぎて、反省する機会を失っていました。
仕事面でも同じ。チームミーティングで自分の意見が通らないと、不満が募る一方。内心では不安や空虚感が広がっていましたが、表面上はポジティブを装っていました。表向きは「私は素晴らしい」と言い続けているのに、内側はボロボロ。孤独感がピークに達した時、ようやく「おかしい」と認めたんです。
- 人間関係の変化:友人からの距離感
- 感情の変化:イライラが増す
- 内面的な変化:不安の蓄積
これらのサインは、自己肯定感の誤用がもたらす典型的な症状だったと思います。
④ なぜ「私は素晴らしい」が毒になったのか
ここがこの記事の核心部分です。「私は素晴らしい」という言葉自体は悪くないはず。でも、私の場合、それが毒になってしまった理由は、自己肯定感と自己正当化の違いを理解していなかったからです。自己肯定感は、本来、自分を大切に思う気持ち。でも、それを「何をしても私は正しい」と履き違えると、成長を止めてしまいます。
人間社会では、フィードバックを受け取り、調整し、自分の未熟さを自覚することが重要です。でも、「私は素晴らしい」という言葉が、現実と向き合わないための鎧になってしまったんです。結果として、問題を無視し、関係性を壊すことになりました。
「私は素晴らしい」は、現実と向き合わないための鎧になっていた。
この一文が、私の体験を象徴しています。ポジティブな言葉が、逆に自分を閉じ込めてしまうなんて、予想外でした。

鎧を着たままでは、柔軟に動けないよね。結局、傷つくのを恐れていただけだったんだ。
⑤ スピリチュアル的に“ズレていたポイント”
スピリチュアルを好きな人ほど、ここは大事に読んでほしいです。私は魂レベルと人間レベルの区別を混同していました。魂は完璧で素晴らしい存在かもしれない。でも、人格や現実のスキルは未熟なまま。成長とは、「できない自分」を直視することです。
スピリチュアルの教えを否定するわけじゃないんです。ただ、誤用するとズレが生じる。例えば、波動の理論を「嫌なことを無視する」ために使っていたけど、本来は内面的なバランスを取るためのもの。魂の完璧さを盾に、人間的な努力を怠っていたのが間違いでした。
- 魂レベル:完璧
- 人間レベル:成長中
この区別を意識するだけで、スピリチュアルがより実践的なものになると思います。
⑥ そこからどう立て直したか
崩壊の底から這い上がるために、まず「私は素晴らしい」を一旦やめました。代わりに、こんな言葉を使い始めました。
- 「私はまだ学んでいる途中だ」
- 「間違えることができる」
- 「今日は何を改善しようか」
指摘されたら、一旦受け取る練習を。最初は抵抗がありましたが、徐々に人間関係が修復されていきました。現実での小さな改善、例えば仕事のフィードバックを活かすこと。これらが地味だけど、確実に効きました。孤独感が減り、心の安定が戻ってきたんです。
このプロセスは、決して派手じゃない。でも、それが本物の変化を生むんです。
⑦ 本当の意味での自己肯定感とは
自己肯定感を再定義しましょう。よく言われる「何があっても自分はOK」じゃないんです。それだと、問題を放置する言い訳になってしまいます。本当の自己肯定感は、ダメな自分も見て、修正できる力。未熟さを認めつつ、自分を大切にする姿勢です。
「私は素晴らしい」より、「私は誠実でいたい」という言葉の方が、よほど力になります。誠実さは、現実とのつながりを強めてくれますから。
自己肯定感=ダメな自分も見て、修正できる力
⑧ 読者への問いかけ(締め)
最後に、あなたに問いかけます。その「私は素晴らしい」は、自分を守っている? それとも現実から逃げている? ポジティブな言葉で、自分を縛っていないか、考えてみてください。
本当に自分を大切にする人は、耳の痛い現実から逃げない。それが、私の学んだ教訓です。

逃げずに向き合う勇気が、真の強さだよ。






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