あなたを守護する存在

ある日、霊媒師に視てもらおうとしたところ、「あなたを守っている存在が強く怒っており、“視るな”と拒絶している」と告げられる——このような体験をした人は実は少なくありません。スピリチュアルな感受性を持つ方の間では、稀とはいえ、一定数報告されるこの現象。
果たしてこれは一体どういうことなのでしょうか?
この記事では、「霊媒師に視てもらおうとしたら、守護の存在がそれを拒絶した」という不思議な現象について、その背後にあるスピリチュアルな意味や可能性をさまざまな角度から掘り下げて考察していきます。
【現象の概要】「視るな」と拒否する守護存在とは?
通常、霊媒師やチャネラーは、クライアントの守護霊、指導霊、高次元の存在とコンタクトを取ることで、その人にとって必要なメッセージやヒントを引き出します。
しかし、ごく稀に、視ようとした途端に「強い壁のようなものを感じる」「視界がシャットアウトされる」「怒りのエネルギーが向けられる」というケースが起きることがあります。
この現象は多くの場合、「その人を守っている存在が、外部からのアクセスを拒絶している」と解釈されます。
では、なぜ“守っている存在”は、わざわざ霊媒師のようなスピリチュアルな専門家によるセッションを拒むのでしょうか?
【考察①】“魂の成長のプロセス”を守るための遮断
スピリチュアルな文脈では、私たちは皆、「魂の成長」を目的に地上に生まれてきているとされます。その成長には、「自分で気づくこと」が重要な要素として含まれます。
守護存在、特に守護霊は、人生のすべてに口を出すわけではなく、「必要な時にだけ」サインを送るとされています。
この観点から考えると、霊媒師のセッションを通じて「答えをもらってしまうこと」が、逆にその人の学びや気づきの機会を奪ってしまうケースもあり得るのです。
つまり、
「今、その情報を知ってはいけない。自分で気づくべきときだから、誰かに教えてもらうのは“学びの機会を奪う”ことになる」
——という判断が、守護存在によって下された可能性があります。
これは、親が子どもの成長を見守るように、過保護にならず、かといって放任でもない、絶妙な距離感での「魂のサポート」とも言えるでしょう。
【考察②】“守秘すべき情報”があった場合
もうひとつ考えられるのは、「まだ公開されるべきではない情報が含まれていた」というケースです。
たとえば、前世に関すること、契約のような魂の設定、あるいはその人の運命に重大な影響を与えるような未来予測など——それを知ってしまうことで、本人が動揺したり、道を誤ってしまう危険がある場合、守護存在は強硬にそのアクセスを拒むことがあります。
守護霊や高次の存在は、単なる“情報の提供者”ではなく、あくまで「保護者」や「導き手」であり、“今は知るべきではないこと”を隠す権限を持っていると考えられています。
この場合の拒絶は、ある意味で「愛情の表現」です。人間にとって「知る」ことは力になりますが、タイミングを間違えるとそれは「毒」にもなり得るのです。
【考察③】霊媒師との“波長不一致”や相性の問題
もう一つ見逃せないのは、「その霊媒師と本人のエネルギーが合わなかった」という可能性です。
スピリチュアルな世界では、「波長」「周波数」「共鳴」といった概念が非常に重視されます。高次の存在は、共鳴できる相手にだけエネルギーや情報を開示する傾向があるため、もし霊媒師の波長が守護存在と合わない場合、それが「シャットアウト」の原因になることもあるのです。
この場合、守護存在が怒っていたのは、“視られること”そのものではなく、“視ろうとしている相手”に対してだったという解釈もできます。
特に以下のようなケースは要注意です:
- 霊媒師側にエゴやビジネス的意図がある
- 本人が本当は視られることを無意識に拒否している(それがバリアになる)
- 精神的・感情的に不安定な状態でセッションを受けた
このようなとき、守護存在は「この人には視せない」「今は触れさせない」と判断することがあるのです。
【考察④】本人自身の“内なる守護”の働き
興味深いことに、一部のスピリチュアル理論では、「守護存在=自分自身の高次の意識」とする考え方もあります。
つまり、自分を守っているのは他の存在ではなく、「魂のより深い次元にいる自分自身」だという見方です。
この視点に立てば、「見るな!」と怒った存在は、まさに“あなた自身”であった可能性もあるわけです。
潜在意識のレベルで、「まだその情報を受け入れる準備ができていない」「答えを外に求めるより、自分で気づきたい」と強く思っていた場合、それが霊媒師のアクセスを跳ね返したとしても、まったく不思議ではありません。
実際、霊的に成熟している人ほど、「外部から答えを与えられること」よりも「自ら感じ取ること」に重きを置くようになります。そのため、内なるガイドが外部干渉をブロックするのは、むしろ自然な流れともいえるでしょう。
【考察⑤】“霊的契約”による制限の可能性
もうひとつ、よりスピリチュアルな解釈として、「霊的契約」あるいは「誓約」と呼ばれる概念があります。
魂のレベルで、「ある情報には生涯アクセスしない」「外部の助言を受けずに生き抜く」などの契約をしてこの世に生まれてきた魂もある、と言われています。
そのような契約がある場合、どれだけ優れた霊媒師でも、その制限を超えることはできません。
むしろ、それを破ろうとする試みがあった時には、守護存在が強くブロックしたり、怒りのエネルギーを見せることもあるのです。
この「契約」は、個人の自由意志で変更できることもありますが、その時期や条件もまた、魂の計画に組み込まれているため、タイミングが合わなければ決して解除されないとも言われています。
まとめ:守護存在の怒りは「否定」ではなく「深い配慮」
今回のテーマである「霊媒師に視てもらおうとしたときに、守護存在が“見るな”と怒った」という現象は、一見すると拒絶や拒否に思えるかもしれません。
しかし、掘り下げていくと、その怒りは必ずしも「敵意」や「拒絶」ではなく、深い愛と配慮の表現であることが見えてきます。
- あなたの魂の学びを守るため
- タイミングがまだ早いため
- 波長が合っていなかったため
- 自分で気づくべき内容だから
- 高次の自分自身が拒んだため
——すべては「あなたを守る」ために起きた現象なのです。
スピリチュアルな情報を外部から得ることは、時に強力なサポートになります。ですが、「今、それが必要ない」というサインもまた、尊重されるべき大切なメッセージです。
守護存在はいつも、必要なときに必要な形で、私たちを導いてくれています。
「視せてもらえなかった」という体験があったとしても、それ自体がすでに、深いスピリチュアルな導きであったのかもしれません。
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