不気味な朝
母親の葬儀が終わり49日を迎える前の話です。
多分朝の4時頃だと思いますが、お坊さんのお経をあげているような声で目が覚めました。
目が覚めたので布団の中から周囲を見回してみるといつも自分が寝ている部屋ですが、何かが違うと感じました。
部屋はいつもいつも見ている部屋なのですが、空気感というか雰囲気がまるで違う。
「ここは魔界???」
そのお経のような声をよく聞いてみよう思い声に集中してみました。
集中してみると現代の般若心経などとは全然違うもっとずっと古い時代、平安時代くらいの琵琶法師が歌っているようにも聞こえます。「昔のお経はこんな感じなのかなあ。」
一応、夢かもしれないと考えたので更に耳に集中してみる。
「ブオオオーーン」
新聞配達のバイクの音が鳴る。
夢じゃなかった・・・
お経のような声は普通にまだ聞こえる。
ここでどうするべきか冷静に考えるとほん怖とか怖い番組だと声がどこからするのか必ず確認しに行くのですが、アドバンテージは私の側にあると考えました。なぜなら、私は今、布団の中にいてこのままもう一度寝てしまえば経験上、これで終わりなんです。
読者の皆様、ヘタレでごめんなさい。
そして、3時間後普段と同じ平和な朝がやってきました。
コメント