彼岸明けにしておいたほうが良いこと

彼岸の最終日にしておいたほうが良いこと

彼岸の最終日にしておいたほうが良いこと

彼岸は、春と秋の年二回訪れる仏教的な行事であり、先祖供養の期間とされています。春分の日や秋分の日を中日として、その前後三日間を含めた七日間が「彼岸」と呼ばれます。この期間は、仏教の「六波羅蜜（ろくはらみつ）」の修行を行うのに適した時期ともいわれていますが、多くの人にとっては、お墓参りをして先祖を偲び、感謝を伝える大切な時間でもあります。

では、彼岸の最終日には何をしておくのが良いのでしょうか？彼岸の締めくくりを大切にすることで、心の整理ができたり、新たな気持ちで日常に戻ることができます。ここでは、彼岸の終わりの日に行うべきことをいくつか紹介していきます。

1. 改めて先祖に感謝を伝える

彼岸は先祖供養の期間ですので、最終日には改めて感謝の気持ちを伝えることが大切です。

お仏壇やお墓に手を合わせる
すでにお墓参りを済ませていたとしても、最終日にもう一度お仏壇やお墓に向かい、「今までありがとうございました」「これからも見守っていてください」と伝えるとよいでしょう。
心の中で感謝を伝える
もし、お墓参りができない状況であれば、心の中で手を合わせて感謝を伝えるだけでも十分です。先祖を思う気持ちが大切なので、形にとらわれる必要はありません。
家族と先祖の思い出を話す
彼岸の最終日には、家族で集まって亡くなった方の思い出を語り合うのも良い方法です。「あのとき、こんなことがあったね」「おじいちゃんはこんな人だったね」など、家族で話すことで、亡くなった方への思いが深まり、改めて感謝の気持ちを抱くことができます。

2. 仏壇やお墓の掃除をする

彼岸の最終日は、仏壇やお墓をもう一度きれいにしておくのが良いでしょう。

仏壇の整理
彼岸の間にお供えしたお花やお線香を片付け、仏具を拭いておくと気持ちが整います。お供え物が傷みそうであれば、家族で分け合っていただきましょう。
お墓の掃除
彼岸の間にお墓参りをした人も多いでしょうが、もう一度お墓を訪れ、落ち葉や汚れを取り除いておくと、清々しい気持ちで彼岸を締めくくることができます。

3. お彼岸の食事を最後に味わう

彼岸の時期には、ぼたもち（春）やおはぎ（秋）を食べる習慣がありますが、最終日に改めて家族と一緒に食べるのも良いでしょう。

意味をかみしめながら食べる
ぼたもちやおはぎに使われる小豆は、古くから厄除けの意味を持つとされてきました。彼岸の最後に食べることで、「無事にこの期間を過ごせました」と感謝し、新たな気持ちで日常へ戻る準備をするのもよいでしょう。
精進料理を取り入れる
彼岸の期間は、肉や魚を控えた精進料理を食べるのも良いとされています。彼岸の最終日に精進料理をいただくことで、心身ともに整えることができます。

4. 自分自身を見つめ直す

彼岸は、仏教の教えでは「悟りの境地（彼岸）」に到達するための修行期間とされています。彼岸の最終日には、自分自身を振り返り、今後の生き方を考える時間を持つのも良いでしょう。

六波羅蜜の実践を振り返る
六波羅蜜とは、仏教における六つの修行（布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧）です。この彼岸の間に、どれだけ実践できたかを振り返り、「今後も続けられること」を考えるのも良いでしょう。
日常生活での善行を振り返る
彼岸の期間中、人に優しくしたり、善い行いを心がけた人もいるでしょう。最終日に「これからも続けられることは何か？」と考えることで、よりよい日々を送ることができます。

5. 新たな目標を立てる

彼岸は「この世（此岸）」と「あの世（彼岸）」の距離が近くなるとされる期間です。そのため、最終日には「これからどのように生きていきたいか」を考えるのも良いでしょう。

短期的な目標を立てる
たとえば、「もっと感謝の気持ちを持つ」「家族と過ごす時間を大切にする」「健康に気をつける」など、小さな目標を決めることで、日々の生活に張りが出ます。
長期的な目標を考える
仕事や人生において大きな目標がある人は、この機会に再確認するのも良いでしょう。「自分はどこへ向かいたいのか？」を見つめ直すことで、より充実した人生を歩むことができます。