2025年7月——占星術的な視点から見るこの月は、「見直し」「再スタート」「意識の転換」が大きなテーマになります。特に天王星、水星、土星といった主要な天体が活発に動き、社会的にも個人的にも変化の波が訪れる兆しがあります。加えて、話題の漫画家・たつきりょう先生による「2025年7月の大災難予言」がSNSやメディアでも取り上げられ、多くの人々の関心がこの月に向けられている状況です。
1. 7月の主要な天体イベントと占星術的意味

まず、7月の空の動きから見ていきましょう。
- 7月4日:金星が牡牛座から双子座へ移動し、同時に海王星が牡羊座で逆行を開始します。美意識や愛情が軽やかになり、また直感やスピリチュアルな感性が内面へ向かう兆しがあります。
- 7月7日:天王星が牡牛座から双子座へ移動。これは7年ぶりの大きな配置転換で、情報・教育・コミュニケーションにおける革新がスタートする象徴的な日です。
- 7月10日:山羊座で満月。努力が可視化され、仕事や社会的評価に関する成果が現れやすくなります。
- 7月13日:牡羊座で土星が逆行を開始。社会的な責任、目標、構造の見直しがテーマになります。
- 7月18日:獅子座で水星が逆行開始。自己表現や契約、交渉において混乱が起こりやすく、慎重さが求められます。
- 7月22〜24日:太陽が獅子座に入り、続いて新月。自分を表現するチャンスの始まりです。
- 7月30〜31日:キロンが逆行開始し、金星が蟹座に移動。心の癒しや家族とのつながりが見直される時期です。
これらの天体配置から、「再評価と再出発」が全体のテーマになることが分かります。
2. たつきりょう先生の予言とその真意
たつきりょう先生は、漫画『私が見た未来 完全版』にて「2025年7月に本当の大災難がくる」と予言され、多くの読者に衝撃を与えました。この「7月」という月の指定だけが作品中に明記されており、「7月5日」という日付については一切記されていません。
一部のYouTuberやメディアサイトが、たつき先生が予知夢を見た「7月5日」という日付を根拠に、勝手な解釈で「2025年7月5日が危ない」と広めた結果、誤解が生まれました。そのため、実際にはたつき先生本人は具体的な日にちや時間を予言したわけではありません。
2025年6月に発売された続編『天使の遺言』では、たつき先生自身が「4時18分は夢を見た時間であり、災害が起きる時間ではない」「大災難とは物理的な出来事ではなく、人々の意識が変わることを象徴している」と説明を補足しています。
また、JAXAや気象庁などの専門機関は、「地震や隕石衝突などの自然災害は予測不可能であり、日時を特定することは科学的に不可能である」と明言しています。
これらの事実を踏まえると、たつき先生の予言は象徴的・啓発的なメッセージとして解釈すべきものであり、恐怖を煽るのではなく防災意識を高めるきっかけとするのが建設的です。
3. 社会と個人における7月の傾向と起こりやすい現象
● 情報とコミュニケーションの刷新
天王星が双子座に入ることで、AI、SNS、教育、マスメディアの分野で大きな改革や革新が起こりやすくなります。また、古い価値観が崩れ、新しい発想が歓迎される傾向が強まります。
● 再評価と修正の時間
水星逆行と土星逆行が重なることで、社会構造や制度の再点検が必要となり、ビジネスや人間関係、法律、教育制度において見直しの流れが生じる可能性があります。
● 自己表現と創造の再出発
獅子座での水星逆行と新月は、個人の創造性や自己主張を見直すきっかけになります。新しいプロジェクトを始めるのではなく、過去のアイディアや作品をリニューアルするタイミングとして適しています。
● 心のケアと家庭の見直し
キロンと金星の動きから、家庭や家族、心の安全基地にフォーカスが集まります。人間関係の断捨離や、家族との再接近、癒しを求める動きが強くなるでしょう。
4. 「7月5日」は危険日ではない
先述の通り、たつきりょう先生は「2025年7月」としか明記しておらず、「7月5日」については一言も書いていません。この日付は、予知夢を見た「7月5日」に基づき、第三者が独自に解釈したものであることを理解する必要があります。
したがって、「7月5日特定の災害予言」という情報に信憑性はなく、科学的根拠も一切存在しません。
ただし、「そのような日が話題になっている」という事実自体が、社会全体の防災意識を高めるきっかけとなっており、ポジティブに活かすべきでしょう。
5. まとめ:変化を迎える準備の月
2025年7月は、占星術的に見て「過去を見直し、新たなスタートへつなげる月」です。特に天王星と水星、土星の動きは、社会構造や価値観、個人の意識に強い影響を及ぼします。
一方で、話題の予言などがきっかけとなり、多くの人が“いま何をすべきか”を考えるタイミングでもあります。
未来は一つではなく、個々の選択と行動が現実を創ります。だからこそ、この7月を「準備と内省」の期間と捉え、自分や社会にとってよりよい方向を選び直す機会としたいところです。
恐れではなく、意識を変える勇気が試される——それが2025年7月の本当のテーマなのかもしれません。
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