人間万事塞翁が馬の真意

ことわざ・名言
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人生において誰しもが経験すること

人間万事塞翁が馬

「人間万事塞翁が馬」——人生の幸不幸は予測できない

「人間万事塞翁が馬」ということわざは、中国の古い故事に由来し、人生の幸不幸は予測できず、一見不運に思えることが幸運につながることもあれば、逆に幸運と思われたことが不運を招くこともあるという意味を持つ。私たちの人生は、自分の思い通りに進むこともあれば、予想もしなかった方向へ展開することもある。だからこそ、目の前の出来事に一喜一憂せず、冷静に受け止めることが大切です。

故事の内容はある村に「塞翁」と呼ばれる老人がいた。彼が飼っていた馬が逃げてしまったとき、村人たちは「なんと不幸なことだ」と嘆いた。しかし、塞翁は「これが幸運につながるかもしれない」と静かに答えた。しばらくすると、逃げた馬が別の立派な馬を連れて帰ってきた。村人たちは「なんと幸運なことだ」と喜んだが、塞翁は「これが不運を招くかもしれない」と言った。

すると今度は、塞翁の息子が新しく手に入れた馬に乗っている最中に落馬し、足を折る大けがを負ってしまった。村人たちは「やはりあの馬は不幸を招いた」と嘆いたが、塞翁は「これが幸運を呼ぶかもしれない」と落ち着いていた。その後、戦争が起こり、村の若者たちは徴兵され、多くが戦場で命を落とした。しかし、塞翁の息子は足を折っていたために徴兵を免れ、命を守ることができたのだった。

この話が示すように、人生において何が本当に幸運で、何が本当に不運なのかは、その瞬間には分からない。仕事での失敗、人間関係のトラブル、予想外の出来事が起こるたびに、「これは不幸だ」と思ってしまうのが人の常だ。しかし、後になって振り返ると、それが大きな学びとなり、新たな道を開くきっかけになっていたということも少なくない。

例えば、ある人が就職活動で第一志望の会社に落ちたとする。そのときは絶望するかもしれないが、結果的に別の会社で自分に合った仕事を見つけ、大きく成長できることもある。また、失恋した直後は辛い思いをするが、その経験があったからこそ、後にもっと良いパートナーと出会うこともある。

だからこそ、「人間万事塞翁が馬」の考え方を持ち、目の前の出来事にとらわれすぎず、長い目で人生を見つめることが大切です。どんな出来事も、その瞬間の判断だけでは良し悪しを決められない。だからこそ、物事を柔軟に受け止め、変化を前向きにとらえる心の余裕を持ちたいものです。

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